「改良」「修繕」を同時に行うこと。
この場合の修繕とは、経年と共に低下した
建物の機能・性能の水準を初期のものに
回復させることです。
一般的なマンションは高層ビルになりますと、躯体が鉄筋コンクリートで作られます。これは、鉄筋は引張力を持たせることが出来ますが、強度が無く水分に弱い。
また、コンクリートは強度を持たせてくれますが、引張り力に弱いという弱点を、お互いの特性で補う工法が鉄筋コンクリート造と言われ、鉄筋をコンクリートで覆うことにより強度と引張力の両方の長所を生かすことが可能になります。
鉄筋コンクリート造よって強度・引張力を持ったことで長年の耐久性を誇ることが可能と思われていましたが、現在の大気汚染・メンテナンスの不備などで60年以上大丈夫と言われていた建物が30年しかもたなくなるかもしれないです。
どういうことかと申しますと、下記のような現状が上げられます。
1) 新築からのメンテナンスが不十分
2) 酸性雨などでコンクリートの耐久性の劣化
3) 微弱の揺れによっての小さなヒビの発生
2・3は自然現象の為に仕方が無いことではありますが、このような現状をそのままにしておく事が問題です。しかも1の新築からのメンテナンスが細かく行われていないと、劣化がひどくなることがあります。
築何年から何十年のマンションにおいて、このような現象が現れてきた時、劣化を押さえ新築当時の機能へ、または、新築当時以上の高性能な材料を使用して改修を行い、今までの中での不具合を改善することが大規模改修工事となります。
高層ビルではSRC造でつくられており、鉄筋コンクリート造より強度が強化されております。
(例)廊下がコンクリートで足音がうるさい。
改善
ノンスリップシートを貼ることにより改善
更に廊下部分の躯体の保護効果も!!
施工後のイメージ
大規模改修工事の話が出てきた場合など、どのように進めて行けば良いのか分からない事などあると思います。
1) 何がなんだか分からない
2) 仕事が忙しすぎてそれどころではない
3) 金額が高いか安いか分からない
と言う理由で、管理会社にお任せはしていませんか?
管理会社にお任せする事が悪いということではありませんが、皆さんで貯めてきた改善費を有効に使っていただきたいと考えております。
もしかしたら、管理会社が一番安いかもしれませんが、この事によって色々なことが分かり、今後の改修工事が楽になると思います。
まずは、建物の現状を把握するために、適正な診断を受けましょう
積立金などの試算でどこまで修理していくかを話し合います
どうしても、予算が足りないときはローンのご相談を
ローンの時はその後の支払いが出てきますので、積立・修繕費などの値上げを考えておいて下さい
内容が決まれば施工開始です
あとは、完了を待つだけです。余裕があれば施工の状況を見てみる事をお勧めします
完了!!
検査(終了です)
簡単に工程内容はこのようになってくると思います。
業務の流れ
1)建物の診断
2)施工予算の算出(見積)
3)修繕・積立金とのマネージメント(ローン斡旋)
4)施工
5)検査
上記のように当社ではすべて管理組合様から請負で工事をさせて頂きます
修繕箇所の例
パイプの下にヒビが見られます。これをそのままにしておき、そこから水が入り込み後々タイルが落ちてくることが考えられます。
散水口のカバーにサビが発生しています。
このままでは漏水の原因となりますし、サビは見た目も余り良くなく、このままですとカバーの交換が必要になります。
写真の黒い所が汚れですが、この部分などに水がたまるようでしたら防水効果の劣化が早くなりますので、一度調査をお勧めします。
廊下の金物の破損です。今後怪我などの原因となりますので注意が必要です。